『神様のプレゼント』
女の子は自分の病気のためにお母さんが辛い思いをしているのに気づいて、できるだ
け心配をかけないように努力をしていました。
お母さんが、「体は痛くない?」「夜は眠れているの?」と心配そうに聞くと、
「痛くないよ」「良く眠れるよ」と笑顔で答えました。
しかし、本当は痛みのために眠れない毎日が続いていました。
ある日、女の子がお母さんに、「私が何で病気なのか分かる?」と質問しました。
お母さんが黙って女の子を見つめていると、彼女は微笑みながら、その理由を話し始めました。
神様はこの世に生まれる前に人間に1つだけ欲しいものをプレゼントしてくれるの。
生まれる少し前に神様のところへ行くと、神様が欲しいものを聞いてくれるんだよ。
「私は足の長い子になりたい」
「僕は背の高い子になりたい」
というと、神様はその後ろの棚から欲しいプレゼントを取って、渡してくれるの。
私の順番になった時に、私ね、神様の後ろの棚の隅に置いてあるプレゼントを指差し
て、「神様、その後ろの奥のほうにある、プレゼントは何?」と聞いてみたの。
すると、神様は、
「これはね、難病っていうプレゼントなんだよ。だからこれをあげられるのは、本
当に強い子にしかあげられないんだよ」
って言ったの。
だから、私は神様に聞いたの。
「ここにあるプレゼントは、みんなにあげるものなんでしょう・・・。だったら、誰かが、その
プレゼントをもらうんだよね」
神様が黙って頷いたから、私は、他の子が痛いとかわいそうだからと思って、そ
の難病をもらってきたの。
だから私は強くて、特別な子どもなんだ・・・。
この話を聞いてから、お母さんが落ち込むことはなくなりました。
出典
//////////////////////////////////////////////////////////////
お時間のある方のみ、こちらも⇒「神様との待ち合わせに遅れない」
(海老蔵さんのお話の方)
//////////////////////////////////////////////////////////////
次の話も女の子の話です。
この子は雪絵ちゃんといいます。
MSという病気(当時はほとんど不治の病でした)で、このエッセイを書いて亡くなりました。
『可愛いんだよ』
私の病名はMSです。
私はMSが好きです。
絶対嫌いとは言わない。
死ぬまで・・・死んでも言わない。
ずっと好きって言ってやる!
もし嫌いと言ったら、MSがほら嫌いだろワッハッハって笑いそうなので・・・
好きって言うと「違うだろ、嫌いなはず」と言ってMSが慌てそうなのでそう言うの。
こんなに意地悪してるのに好きなはずないだろって言っているみたいで。
私も負けずに好きよって言ってやるの。
再発すると思うのです。
また雪絵のこと独り占めしてやるって。
でもね、可愛いんだよ。
だってね。再発するといつも私自身は一生懸命がんばるの。
歩けなくなったら、足がびくっと動いただけで、すごーく喜んで・・・
(中略)
MSよ、これからも共にがんばろうね。
{今日は不思議な話ではなく、考え方(物の見かた)で景色(世界観)が変わるお話でした。}
昨日もなかよし弁当にご来店いただきまして、ありがとうございました。
感謝しています。
過去のブログは・・・こちら
コメントをお書きください