今日の話は、僕にとっては特別な話です。
けれども、一昨日のお話と同じように興味のない方には何のことなのか?さっぱり分からない話だと思います。
何故、そんな話を書こうと思ったかというと、昨日僕の尊敬する人から興味深い話を聞いたからです。
こんな話でした ↓
「人は誰でも自分が好きな事(ワクワクすること)をやっていると、それだけで必ず誰かを(少なくても1人は)幸せにしている」という話でした。
ほとんどの方はこの事(自分が誰かを幸せにしている)ということに気がついていないそうです。
僕は好きな事(ワクワクすること)がいくつかありますが、このブログの更新もその中のひとつです。
そういう話を聞いて、このブログも更新する事で僕の知らないところで幸せになっている人がいるのかもしれないと思ったのです。
勘違いかもしれませんが、それはそれで「幸せな勘違い」でいいと思っています^^
このブログは今夏で終了予定です。
であるなら、気がついた時に更新しておこう!と思ったのです。
しつこいようですが、今日の話は僕にとっては昨年のブログにあった「お客様を楽しませる」という話の次に大切なとっておきの話なのです。
この話は書くつもりは全くありませんでしたが、書こうという気持ちが熱いうちに「今」更新しようと思います。
文章を書いていると、その時の感情がそのまま文面に出ることがあるな~と思うことがあります、気持ちが乗っていて、楽しい雰囲気の時は文章もそうなりますし、反面落ち込んでいる時や気分が乗らないときの文章は重くなります。
前置きが長くなりましたが、 今現在何か商売をされている方、特にお店を持っている方にはこの話から「何か」を感じてもらえる、受け取ってもらえると確信しています。
では始まります、あまりにあたりまえの話で拍子抜けするかもしれませんが、実はとても深いィ話だと思います。
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「ディスプレイ」
今から6・7年前の話です。
僕が西麻布のショップ(洋服店)で働いているときの話です。
その西麻布のお店は新店で、僕はオープニングから(実際には新店舗完成前の企画から)
携わっていました、フラッグシップショップ「旗艦店」ということで社内の注目度(期待度)
がとても高いお店でした。
お店の場所は六本木ヒルズから歩いて20分ぐらいの所にありました。
時代はライブドアの堀江 貴文さん全盛の時です、その場所がら、芸能人・著名人も多
く、お店も富裕層をターゲットにしていました。(客単価は4万円前後でした)
一番ビックリしたのは、お店の前を綺麗な女性の方がペットの「豚」を散歩させているの
を見た時です^^;(なんという世界なのでしょう^^
さて、「ディスプレイ」の話でした^^
お店には立派な「ウインドウディスプレイ」があり、真ん中正面にメインのマネキン(人
体型の模型^^?)が一体ど~んと構えています。
要するに、この一体のマネキンのコーディネートでお店のイメージ、品格、来店数、売上
全てが決まるというような重要なディスプレーなのです。
≪皆さんも買物に出かけてお店のウインドウに飾られたマネキンが着ていた服に誘わ
れて入っていくようなことってあると思いますが、どうでしょうか?^^≫
そのお店の「顔」であり、そのお店の将来を左右しかねないそのマネキンは言うまでも
なくお店の『命』なのです!
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さてさて、
ここで本題です!
皆さんだったらこの環境の中で、「何を基準に」このマネキンに服を着せて『コーディネ ート』しますか?
少しでもオシャレに、目立つ色を使って、華やかに、客層を考えて高価なものを使って
、いろいろな案があると思います。
当時の僕はこう考えました、「少しでもたくさんの人が興味をもってくれるように」
「人気がある商品を使って」センスのいいディスプレーにして入店につなげようとしました。
当時会社の上層部や、取引先、メディアなどの見えないプレッシャーに押し潰されそう
になりながら必死で考えた僕のその「ディスプレー」はお客様に見向きもされませんでした。
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何がいけなかったのでしょうか?
見た目はオシャレなコーディネートでした、何が足りなかったのか・・・
僕はその後、逆転の発想で「1人のお客様に向けて」そのディスプレイを作ってみま
した。
実際にいるお客様でセンスの良いお客様を1人イメージして、そのお客様1人にご来
店いただこうという気持ちでそのマネキンのコーディネートを考えました!
↑
(たった一人に向けて提案したのです)
結果、そのディスプレイ(マネキン)を見て、不特定多数のお客様のご来店がありまし
た、当然その客数に比例して売上が激増しました。(客単価4万円のお店です)
突然僕の店は脚光を浴び、雑誌にも多数とりあげられました。
僕は過去の実績を自慢したいのではなく、何故このような事が起こったのかという事を皆さんと共有したいのです。
僕は何故上手くいったのかが分かりませんでした。
これは偶然なのか?たまたま時期が売れる時期だったのか?分からなかったので、何
度も同じ要領(考え方)でこのディスプレイを変えていきました。
結果は同じでした、「誰か1人に向けて提案」すると多くの人が振り向いてくれました。
また、「1人でも多くの人に興味をもってもらいたい」と万人受けするようなコーディネー
トは、何度やっても集客には結びつきませんでした。
↑(このどちらも同じようにセンスの良いコーデイネートをしたつもりです)
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僕はこのように思いました。
結果、「不特定多数に提案するものは、誰からも支持されない」
でも、「誰か1人に向かって提案すると、多くの人の共感を得られる」
ということです、逆説的に聞こえるかもしれませんが、これが真実でした。
もちろん、そのお店によっての環境の違いはあると思いますが、それでも僕の経験(体
験)から得た知恵はこのようなことでした。
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今日の話も、そういうことがあるのは知っているよ!という人もいると思います。
でも、これを実際にやってみた(実践した)事はあるでしょうか???
実はこれを実際にやろうとすると、思いのほか勇気がいるのです!
実際にやってみると分かるのですが、いろいろなプレッシャーがあればあるほど、怖い
のです。
万人に受けよう、嫌われないようにしよう、という気持ちを手放さなければならないから・・・
でも不思議です、手放すとそれ以上のことが得られます!
今日の話は、あまりに不思議な話なので、にわかに信じられない話でした^^
過去のブログは・・・こちら
神田 昌典さんの著書「人生の旋律」の中の一節をここにご紹介したいと思います。
この小説の主人公の言葉です!
「何言っているんだ、人生、不可能が可能になることばっかりじゃねえか。奇跡の連続だよ」
奇跡が起こらないヤツっていうのは、飛び込まねえからだよ。
飛び込むと助かるんだな。飛び込まないヤツはダメなの。
海一面が火で覆われていたとするぞ。上から見ると火が燃えているところ、誰が飛び
込みたいと思うかよ?でも飛び込まなければ・・・
飛び込んじまえば、まわりは火でも、水の中は冷たいんだ。
いやだよ、飛び込むのは。でも、水の中のほうが助かるんだ。
今日はプロの商売人に向けたお話でした^^
コメントをお書きください
みゆき (火曜日, 10 5月 2011 09:26)
実体験は強いな~
私ものっくんオススメの本
「人生の旋律」のこの一節惹かれます
ディスプレイって
する人(飾る人)の「想い」だと思うんだよね
のっくんの「想い」が伝わったんだね
すばらしい
私の尊敬する人が
「本当に実力のある人は今ある物を破壊して基礎から作り上げることができる人だ」って言ってました。
自分の殻を破るとか
案外できないことですもんね~
のっくんの受け入れる素直さと
破る勇気がよい結果になったのかも
違う角度でごめんね^^
プロから教わることは
勉強になるね~、いつもありがとう
なかよし(兄 (火曜日, 10 5月 2011 19:13)
みゆきさん、コメントありがとうございます。
みゆきさんの言うように「ディスプレイ」って『想い』なんですね!
僕もそう思いました。
今日のブログでは、あえて書きませんでしたがこの話には「裏のテーマ」があるように思います。
それは、お客様は自分が『憧れるもの』『輝いて見えるもの』『手にできそうで、できないもの』に惹かれる、吸い寄せられるということなのかもしれません!
僕自身がお客の時を考えるとそうなのです^^
お店の内装も看板も入り口もそんなふうに、お客様の期待の1つ2つ上の提案ができて、素敵に飾れるといいですよね!
いつもありがとうございます。
感謝しています。