正直者はバカをみる？

僕が19~20歳の時のお話です。

 

その頃、勤めていたアパレル会社でのある出来事！

 

僕はその頃、新宿の「スタジオ ＡＬＴＡ」の４階のメンズショップで働いていました。

その会社は小さい会社でしたが、センスが良く、当時の流行を作っているようなスタッフが揃っていて、活気のある魅力的な会社でした。

 

僕はその会社の社長に憧れ、入社して、多感な時期にとても多くの事を教えて頂きました。

その社長も当時27歳位だったと思いますが、

僕がその社長の年齢を知った時は驚愕しました、世の中にはこんな凄い人がいるのか・・・と。

当時噂では、この社長は会社を興すとき未成年では申請が通らないため、年齢をごまかして創業したとか、しないとか・・＾＾；

とにかく、何をしてもカッコイイ人でした。

 

当時、社長が会社の倉庫で作業しているときに、私服に赤いエプロン（前掛け）をしているのをみましたが、それが本当に「様」になる。

僕はいつも社長の真似をしていたので、その赤い前掛けも似たようなものをこっそり探していた記憶があります、・・・全く似合わないのに＾＾；

伝わるかどうか分かりませんが、男が男に惚れるような人です。

その後、たくさんの素晴らしい男に出会いましたが、今だこの社長を超える人はいません。

それだけ、当時の僕はたくさんの影響を受けたという事です！

 

さて、長々と社長のことを書いてきましたが＾＾・・・社長の話はキリがないので＾＾；

実は、今日の主役はもう１人、ここでは仮に「村田 君」とします＾＾

「村田君」は僕の一年後くらいに入社した新人です。

この「村田君」は凄いのです、何が凄いのかというと・・・

当時この会社のショップ（店舗）は、原宿・新宿・代官山に２件あり、計４店舗ありましたが、「村田君」は、まだお客様の時に、この４店舗を全て１日かけて回っていたのです。

それも毎回です、しかも代官山の１店舗はレディースにもかかわらず＾＾；

どこの店舗に行っても、商品はほとんど変わりません、にもかかわらず全て回るのです＾＾

村田君がお客様の時からスタッフの間では色々な意味で評判でした＾＾

それだけ、この会社が好きだという事でしょう！

 

この「村田君」は正直「センスが良い」とか「カッコイイ」とかいう感じではありませんでした。

でも、すんなり面接に通って入社してきました。←これは今思うと、当然ですね＾＾

 

そしてこの「村田君」はとても素直で正直な人でした。

 

さてさて、やっと本題です＾＾

 

 

ある時、社長が僕の店に来て、僕にこう言いました。

 

社長⇒　横山、「村田」っているだろ

僕（横山）⇒　はい

 

社長⇒　あいつがさ、突然俺に変な事聞くんだよ・・・

僕⇒　変な事？って何て言ったんですか？

 

社長⇒　うん、いきなりあいつ「社長、正直者ってバカを見ますよね！」って言うんだよ＾＾

僕⇒　何ですか・・それ＾＾；

　　　　正直者はバカをみる・・・ですか？

 

 

僕は、この話を聞いた時に、この村田君の質問は社長（会社）への不満ではないことは感覚的に分かっていたので、僕が個人的に、この質問に対して社長が何て答えたのか知りたくて聞いてみました。

 

僕⇒　それで社長は何て答えたのですか？

 

 

僕はドキドキしながら、この社長の答えを聞いた記憶があります。

何ということはない、普通のことかもしれません。

 

 

 

社長⇒　えっ、俺？

　　　　　　こう言ったよ。

　　　　　　村田さあ～、正直者がバカをみるんじゃないんだよ！

　　　　　　正直者で知識（知恵）がないからバカをみるんだよ！

 

 

 

 

 

 

 

昨日はとても寒い１日でしたね～

これから益々・・・ですかね＾＾；

寒い中、ご来店頂きましてありがとうございました。

感謝しています。

 

 

 

 

 

 

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当時の僕には、まぎれもない教訓でした。

それからかな～

「学ぶ気持ち」を強く意識したのは・・・